春
しとしと |
返信 |
春 |
いつか人を殺してしまいそうだと思った
自分なんかに人なんて殺せるわけないじゃん
人の死を知れば知るほどに、
触れれば触れるほどに命への価値感が希薄化していった。
今更ながら中学生のように薄っぺらく考えてみれば、
僕もあの子も彼も誰しも同じだけの命と権利があったとして
そのうちのどれかが欠けようが欠けまいが、
ほんの僅かひと時それなりに多くの人に波を立てて
ほんの僅か一握りの人に一生ものの波を立てて、
たったそれだけの力しか持っていないんだと思った。
それだけとはいえ、
確かに人一人が受ける力としては酷く大きなものに成りるけれども
それでも結局一人がどんな荒波にもまれたとして、
その一人もほんの一握りの力しか持っていなくて
どこまでめぐっても大海が荒れ狂い、
天と地を揺らすほどの力にはなったりしない。
ひどく、どうしてこんなにあっさりしたものか
いつか人を殺してしまいそうだと思うだろう
自分なんかに人なんて殺せるわけないじゃん、って
ナイス、ナイス、ヴェリ・ナイス
ナイス、ナイス、ヴェリ・ナイス
ナイス、ナイス、ヴェリ・ナイス